STROLLERS

Splitエリアにもう一台Superchagerが装着された一台がありました。
以前に紹介した車両と違ってこちらに装着されていたスーパーチャージャーは、オリジナルを忠実に再現したPEPCO(Speedwell USA)と思われます。


個人的には世界的なビンテージイベントと思っているHessisch。
ここには実際にVWの歴史を見て来たという世界でも限られた経験をされた多くの方々の莫大な知識や長い歴史の中で洗練された価値観で向き合ってきた車輛があると考えています。
無知な自分はそういった数多くの車輛をお手本とし、その意図を汲み取ってなぜそうなのか？やはりそこに至るのか？等と色々な事を考えたりして自分なりの価値観を作ってると思います。


こちらがオリジナルのPEPCO(Progresive Engine Products Company)
当時の資料によるとこのようなデータが出ています。
停車している状態から約100キロ(0-60mph)まで何秒かというものですが、Stock 30.2sec に対し、Supercharged16.8secと装着の有無によってこれほどまでに差が出るとあります。
興味深い事が1956年のレポート記事に掲載されています。
その時代のVWクラブのメンバーと思われる方が実際にPEPCOを装着し、カタログ上のデータとの相違をテストしたレポート記事と思われますが、それによると17.5secとあります。
約0.7secの違いですので、カタログ状のデータにそう違いのない事が証明されてると言っていいのではないでしょうか？
最高速に関してはStock 76mph(121.6kmh)に対しSuperchaged 84mph(134.4kmh)実際の計測では80mph(128kmh)でした。