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Prototype History 4
DSC_0573.jpg
昨日の続きです。
今日はポルシェ博士が設計した最初期のモデルVシリーズについてです。

ヒトラーの条件は1000マルク以下で大人2人に子供3人が乗れる小型車で燃費に優れてる事に加え、アウトバーンを持続して走れる(100km巡航)空冷式エンジンであること等でしたが、この内容は当時に考えられない厳しい条件だったとあります。
最も安い自動車でも1500マルクした時代に、ポルシェ博士が快く引き受けたのには自身が描いていた理想の小型車に挑戦出来る絶好の機会だったからのようです。
さらにRDAからの冷たいお言葉も開発に没頭する燃料になったとあります。

V1 V2 test.jpg
一台目はV1、2台目はコンバチでV2を製作。
走行テストがSchwarzwald(黒い森)で行われます。この黒い森はポルシェ設計事務所のあるシュツットガルトから西に位置します。
画像はその時の大変貴重な一枚!

vokswagen V1 prototype.jpg

volkswagen V1 prototype int.jpg
そしてポルシェ博士が一番最初に製作したV1。
ライセンスプレートナンバーは IIIA-0426。
木製のフロアにアルミボディー。

ferry-porsche-1936-at-the-wheel-of-the-volkswagen-prototype-v2-in-tubingen.jpg
V2はV1のコンバーチブルバージョンになります。
ライセンスプレートナンバーは IIIA-0427となりV1からの連番。
木製のフロアにアルミボディー。
v1とv2のエンジンは800cc, 960cc, 1000cc to 1263cc までが試されます。

V3-1_backside.jpg V3-1_front.jpg
そしてV1,V2の2台の改良によって完成した3台目がV3です。
このV3は計3台製作されます。
画像はV3の一番最初のモデルです。
ライセンスプレートは連番でIIIA-0428ですが、後にIIIA 34992に変更。
V3の特徴はリアフードの下に2つの丸いロックボタンが備わります。
リアフードのスリットは8枚で丸い形状。

そして1936年、ポルシェ博士はプロトタイプの完成をヒトラーに電話で報告。
その試作車がV3です。これをVWでは復元しミュージアムに展示。
さらにイベント等にも自走で参加し盛り上げています。
復元されたV3のナンバーは当時と同じIIIA 34992。

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V3としては2台目となるのがこちら。
リアフェンダーにテールライトが装着されます。
リアフードのスリット形状が丸からオーバル型になりスリットが2枚追加され10枚になります。
ライセンスプレートはIIIA 370010。

V3-3_assembly.jpg V3-3_back.jpg
V3では3台目となる最終型モデルがこちら。
ボディーのデザインが、良く知ってるビートルに少し近づくような内容で細部にわたり変更されます。これに伴ってフロントフードとリアフードも小型化されています。
ヘッドライトの位置が変更となり、フェンダーに備わるようになります。
バンパーが備わり、テールライトの位置も上方に移されています。
リアフートを固定していたロックボタンも2つから1つになります。
ライセンスプレートはIIIA 34993。
この番号はV3の一台目の連番になり2台目に思いますが、ボディーの改良点等からは3台目とされています。上の画像でV1とV2を紹介していますが、アップしたV1の画像ではV2と同じライセンスプレートを使用しています。重要な自動車作りですので、ライセンスなんてのはとりあえず?な感じで試運転してしまったのかなと。。。

こうしてV1,V2,V3によってヒトラーの国民車構想が1936年に形となりました。

続く。

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