2013-10-12 23:44:08
Prototype History 13
続きです。
1938年にヒトラーが描いた国民車構想は度重なる厳しいテストを終えて最終的に完成したType38のPrototypeを国民車の完成型としKDF wagenと命名。
さらに、これまでになかった規模でKDF wagenの生産工場の建設も急ピッチで進められる事になり国民が国民車を得る為にDAFの組合員になり毎週5マルク貯めて所有する事を目標にしますが、第二次世界大戦の勃発により、数多くの計画が達成されないまま工場は軍需産業のために使用される事になります。
国民車=ドイツの人々のためのKDF- Wagensの生産は行われず軍用車が生産される事になります。
VWの歴史の中で1938年は特別な一年になりますが、VW38を完成させた1938年にドイツの陸軍兵器局から軍用車製作の依頼をポルシェ博士は受けます。そしてVW38をベースに軍用車の製作をスタートさせました。
VW39がが50台生産された1939年に陸軍兵器局の要請に沿った軍用車両Type62を数十台完成させます。
このType62も様々なテストによって改良が行われていきます。
Type62のテストを経て完成するのがType82キューベルワーゲンです。
Type82は1940年から国民車に変わってKDF wagen市のファクトリーにて100,000台の生産を予定し生産が開始されましたが半分にあたる約50,000台にて生産が終了します。
よってType62はType82/キューベルワーゲンのPrototypeとなります。
Type82は4を除いた0から8までの7種類に加えてE型が加わり全8タイプあります。またType82から派生されたモデルも製作されています。画像は8タイプあるうちの1つで戦車教導隊用車輛Type823です。
3は戦車教導隊用車輌となっており、戦車のようなボディーをまとうのですが、見た目のみで普通にタイヤで走るモデルです。
Type155と呼ばれる試験車輛ですが、こちらは実際にキャタピラを装着した積雪地帯用に向けて製作されたテスト車輛で何種類か生産されています。
続く。